中の人が語る電力会社の将来性について
中の人が語る電力会社シリーズ第三弾
こんちには。中の人、アウルです。今回は将来性について。
中の人達も知らないor考えようとしないテーマですが、新電力の動向や発送電分離について形が見え始めたので2018.11段階で考えてみました。
1.電力会社は新電力によって苦しくなる?
新電力。最近都市部を中心に地方でも太陽光、風力、火力で進出してきています。もう全体の10%以上奪られたんじゃないでしょうか?当然その分収入は減るので経営は厳しくなります。ただ、無理やり石油回してるようなとこは多少奪られた方がプラスかもしれないです。
現在の国の法律では既存電力会社よりも新電力の方がかなり有利になっています。細かい話はややこしいんで省略しますが、同じコストで発電できるなら、新電力の方が優位になります。しかしながらまだまだ8割以上が既存電力会社に残っており、今後もシェアの大半を占める状況は変わらないと思います。
太陽光なんかがだんだん割に合わないのが広まってきたので増え方も鈍化してきました。
2.電力会社は発送電分離によって貧しくなる?
発電側に行った方がいいか?送電側に行った方がいいか。
それは現状なんとも言えないです。会社によっても変わりそうです。しかし1つの会社を2つ以上に分ける行為は当然非効率を生み、経営にも負担になってきます。
国の方針もかなり流動的なので注意していく必要があります。
<発電側のメリデメ>
よくも悪くも今までとそんなに変わらない。新電力の進出によってモロにダメージをうける。
<送電側のメリデメ>
託送料による安定化。新電力からも託送料貰えるので影響なし。しかしその給与水準は国から現状以上に厳しく見られ、「低め安定」となる可能性があります。
とは言っても選べるのは電気系の人くらいでしょうか。機械系・化学系は基本発電サイド。
電気系は逆に送電サイドが多くなります。水力部門に行けば発電サイドに行けます。
3.電力会社の仕事はAIによって駆逐される?
電力会社の仕事。大きく分けると3パターンなんですよね。「保守」「運用」「工事」
このうち保守、運用についてよりデータ化、システム化、遠隔化出来る余地があると考えています。
将来的は採用数は減少していくとともに情報系の採用が増えると思います。
「五感」のみを使って仕事していた人達はついていけない時代が来そうです。
4.人口減によって電力会社の経営は苦しくなる?
人口の少ない…というか人口密度か低い地域は設備の維持がより大変になっていくでしょう。伸びない市場っていうのは辛いですね。
海外展開や新規事業など各社ともに徐々に力も入れていきそうです。
5.電力会社って一度入社すると転職出来ない?
2018年現在。割とできます。
・新電力コース
・電気主任技術者コース
・メーカー等コース
この辺りが多い感じですね。電験1種or2種を持っている電力出身者には実は結構いい求人がきます。
先のことはわからないことだらけです。
電験とってリスク軽減しときましょう。
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