中の人が語る電力会社への就職について
アウルです。
電力会社の中の人の私が電力会社に就職を考えてる人の為に、実態を暴露します!!
中の人が語る電力会社の内情第一弾。シリーズ化していきます。
1.電力会社のイメージ
電力会社。どのようなイメージありますか?高給まったり?電柱登る?震災後経営難で苦しい?仕事は単調?
イメージが色々肥大化されてると思うので電力会社に新卒就職、転職を考えてる人にデメリットや相性など真実を伝えていきたいと思います。
2.電力会社就職はオススメ?
結局電力会社への就職はオススメかどうか?私は7割の人にはオススメしません。ただ相性があるので一部の人にはオススメしています。オススメするのはこんなタイプ↓
・電気系出身(機械系も可)
・仕事にやりがいを求めない
・自分のスキルに自信がない
・メンタル強目
・汚い環境に耐性がある
・体育会系
・地元大好き
・高卒の人
・英語が苦手
・コネがある
上記のうち4つ以上を満たす人にはオススメです。その理由を下記に示していきます。
ちなみに私は青字の4つ。ぎりぎりだったので不満も多いです。笑
3.電力会社の実態暴露
さてここからは電力会社の実態を暴露していきます。イメージとは違うかもしれません。
3-1.電力会社の年収は高い?
高給のイメージがあるかもしれません。初任給についてはマイナビ等に書かれている通り、他の大手企業と同じくらいです。というかどこも同じくらいで横並びです。残業や手当にもよりますが、私(院卒)のをベースに考えると、
1年目 300万台
2〜3年目 400万台
4〜5年目 500万台
決して低くはないですが高くもありません。私の年間の残業は200〜300hといった程度です。
給与は同世代でいうなら中の上といったところでしょうか。しかし震災後経営状況が大幅に悪化しているため毎年待遇は下がっています。
大卒のうち旧帝大等の上位大出身者であれば同級生のなかでは年収は低い方になりそうです。中位以下だとやや高い方になりそうです。高卒の人であればかなり高い方になりそうです。そして何卒でもあまり給料はかわりません。出世難易度は変わりますが。
そして、同レベル年収の仕事をしてる人よりも業務は楽な傾向にあります。(但し部署間差及び個人差がかなり大きいです。)
<向いてる人>
30歳までに年収500万を超える程度で充分でライフワークバランスを重視したい人。
給与と業務量を比較した際のコスパを重視する人。高卒の人。
<向かない人>
バリバリ「稼ぎたい」人。高給志向の人。
3-2.電力会社は忙しい?
電力会社ってマッタリなんでしょ?よく言われます。が、違います。というか部署によって大きく変わります。
かなり忙しい部署として挙げられるのは「原子力」「配電」「ある時期の経理」などです。あと基本的に本社の方が忙し目です。とは言っても他にも工事を担当する部署など課単位、担当単位でも忙しさは変わります。普通に80h/月近く残業している部署も少なくありません。その一方一部おじいちゃんが断固定時をしている事実もあります。よってまとめると「かなり格差がある」という事になります。なので平均すると他社よりは楽になるとは思いますがかなり個人差(転勤運)があります。
<向いてる人>
業務量と収入のコスパを重視する人。自分の意見を上司に遠慮なく言える人(業務量減らすように直接言えるような人)。
<向かない人>
マッタリな働き方を志向する人。(マッタリファースト)いうほどマッタリではありませんので。。私も化石系上司に「ライフワークバランスとか求めるやつはウチには要らない」とか言われたことあります(o´・∀・`)
3-3.電力会社はやりがいがない?
いいえ。どんな仕事にも、意識を持てばやりがいは見つけられます。そのレベルでよければやりがいは「ある」と言えます。
普段の仕事はやりがいは感じにくい業務内容だと思います。
理由①基本的に守りの仕事
故障がないか巡視したり、故障があれば修理したりします。(基本発注するので自分では超簡単な事くらいしかしません)後はマニュアルに従って各種の運転をしたりします。
理由②マニュアルの奴隷
マニュアル最優先なので、能力が低くてもカバー出来る反面、自分のカラーは他業界と比べて出しにくいと思います。
理由③成果を上げにくい業務
メーカーと違い何かを作ってるわけではありません。なかなか努力や能力が出世に反映しづらい面があり、上司とのコミニュケーションがうまい人が優位になりやすいです。
理由④非効率
電力会社はよくも悪くも非効率です。安全面を最優先するからであって、それが全て悪いわけではないですし、それによって楽な面もあります。しかし無駄だなぁ、と感じる仕事はやる気を削いでいきます。
理由⑤一部業務がかなりツライ
水力の部門の人に聞いたんですが、水路巡視という水路に沿って山登りする仕事、ダムor発電所の近くの川にある流木を引き上げる仕事、川の中に板持って入り川の流れを変える仕事、油の中に手を突っ込む仕事…があったそうです。大変そうだなと思いました。
まぁ色々書きましたが、就職後に自然発生的なやりがいを作るのがほぼ無理な環境にあります。逆に言うとやりがいの持てるタイプか否かは就職前でもわかります。
やりがいのモテる人①
電気、電力や、設備、機械が好きな人にとっては豊富な設備や長い歴史のある電力会社は面白いとも思っています。そして自分の知識によって改善出来る点も意外と多くあります。
やりがいのモテる人②
出世競争を張り合いにしたい人。業務だけでなく、飲み会や組合活動、ゴルフなどをとうして戦略的に出世競争ができます。また上司をたてる文化は強いので出世した場合の名誉欲は満たせます。当然給与も増えます。
<向いてる人>
電力技術・設備管理に興味がある人orやりがいを作れる人or仕事にやりがいを必要としない人。出世をやる気にできる人。
<向かない人>
あまり電力に興味がない かつ ある程度のやりがいを求める人。ちゃんと仕事をした分について評価を求める人。
3-4.電力会社は体育会系?
かなり体育会系です。ただ部門による差は大きく、配電あたりはかなりヤンチャなイメージです。飲み会等もそこそこありますが、僻地勤務の人はむしろ少ないです。社内旅行や社内ゴルフなども多いです。
<向いてる人>
体育会系の人。上の人に可愛がられる人。
<向かない人>
休みの日に会社の人間と関わりたくない人。体育会系のノリが苦手な人。
3-5.電力会社の将来性
長くなったので別記事で↓
4.まとめ
こんな感じで向き不向きがハッキリ別れるのが電力会社です。中の人なので辛口気味に書いてはいますが、メリットも多いです。電力会社就職を考えてる人の参考になれば嬉しいです。ミスマッチが1番嫌ですからね。順次追記していきます(*゚∀゚*)
↓就活についてはこちらで書いてます。